USBフラッシュメモリ『ボブ』の製作
2005.09.26 初出
2005.09.28 修正

はじめに
 時に2004年末。コミケ67にてmaruanさんが同人誌「ヲタMac 2004Winter Mac屋さん 冬がはじまるよ」を発表されました。そこに描かれていたのは....いえ、ネタバレになるとイけませんので詳しくは書けませんが、「うひょ〜! それ欲しい〜!」と思ったわけですよ、私は。んで、そのネタにインスパイヤ(?)された私は、自分でもUSBフラッシュメモリを造形してみようと思い立ったわけで。

先ずは油粘土でお試し
 フィギュアなんてモノには挑戦したコトが無いです。どんな感じで作業していけば良いのやら分からんちん。とりあえず油粘土で造形してみることにしました。対象にしたのはヲタMacに登場する謎(?)の外国人留学生ボブです。

 油粘土で作ったボブ/JPEG/8KB あんまり似てねー (^^;

特徴を強調すればそれっぽく見える....のかな? しかし、いやー、粘土って楽しぃーなー。

 油粘土で作った店長/JPEG/8KB 店長さんとかも作ってみたり。

エポキシで作ろう!
 量産するなら原形を『焼成粘土』で作って、ってコトになるんでしょうけどね。今回は単品で体内にフラッシュメモリを内蔵しますから、それを焼くわけにはイきません。いろいろと悩んだ末、エポキシ樹脂で作ることにしました。エポキシは一般的に硬化時間が短いので作業しづらいです。そこで選択したのはセメダインの『エポキシパテ水中用』。作業時間は「30分以内」を謳ってますから、まぁそれだけあればナントカなるんでなかろうかと。

 ボブの頭部(2005.05.22)/JPEG/2KB 初めのボブ。ボブ? ひどいね、こりゃ。(^^;
 ボブの頭部(2005.07.16)/JPEG/3KB 削っては盛り、削っては盛り...
 ボブの頭部(2005.07.19)/JPEG/4KB なんとなぁく、それっぽぉく?

 エポキシの作業中には、手袋の着用が求められています。かぶれやアレルギーの危険がありますからね。でもですよ、手袋してると細かい作業が出来んのですよ。てなわけで私は手袋をしません。悪い子以外は真似しちゃダメですよー。エポキシでベタベタになった手は、エタノールを含ませたトイレットペーパを揉み揉み揉み揉み揉ーみ揉みすればケッコーきれいになります。これも手荒れの元になるので、悪い子以外は(以下省略。
 いやーしかし、手袋の有無なんて関係無くムツカシイっスよ。ふー。ちなみに削るときに使用する工具は主にカッターです。

 ボブの頭部(2005.07.24)/JPEG/4KB 頭部完成。と思いきや、この後もかなり修正することに...

メモリは256MB
 ある程度の容量があれば、長期に渡って使い続けることが出来ます。そんな実用性を考え、256MBを選択。いえ、ホントに実用性を考えているのかと云えば、正直「ウソ」なんですが (^^; 。

 USBフラッシュメモリとUSBケーブル/JPEG/5KB 256MBのUSBメモリと、ぶっつり切ったUSBケーブル。

 USBコネクタはボブ胴体の後ろに突き出す形にするため、USB延長ケーブルを切って半田付けです。メモリ本体はボブの体内に埋め込まれるので、LEDアクセスランプや書き込み防止スイッチは使えません。ナントカしようかとも思いましたけど、面倒なのでヤめました (^^; 。なんだか増々実用性に乏しくなってイくような気が...。

 コネクタ部分(2005.07.23)/JPEG/6KB コネクタを突き出すのはホタテiBook対応にするため。
 半田付けして動作確認ちう(2005.07.27)/JPEG/6KB メモリをバラして半田付けして動作確認。LEDぴか〜。
 ボブの最後の生首状態画像/JPEG/5KB メモリの外装を戻して記念撮影。さようならLED...

盛ってー盛ってーまた盛ってー
 胴体にエポキシを盛っていくのですが、いきなり一気にヤるわけにはイきません。エポキシの自重で形が崩れるんですよね。ですから少しずつ盛っていきます。どうせ削って仕上げますから、もぅテキトーに盛っちゃいます。それそれ〜。

 エポキシ盛り盛りちうのボブ(2005.07.31-08.02)/JPEG/6KB 盛ってー、盛ってー。
 エポキシボブ(2005.08.04)/JPEG/4KB 鉄ヤスリでガリガリ削り、紙ヤスリでスリスリ仕上げ。

塗装だよ
 昔の名残で手許にグンゼの水性ホビーカラーが大量にありましてね。それを使おうと思っていたら、うへぇ、ガチガチに固まっててほとんど使えないやん。てなわけで結局買い出しに。原作に似たような色を物色したのですが、うーん、調合するしかなさそうですな。
 いやー、しかしですね、まぁ初めから分かっていたんですが、水性塗料は乾きが遅いんですわ。もぅイイだろうと迂闊に手を出して指紋ベッタリなんて惨事が幾度あったことか...。もぅコミケまで時間が無いから悠長に塗っていられない。掴めるところはコネクタの金属部分だけ。お願いだー!早く乾いてくれー!

 ボブを吊るして乾燥ちうの図/JPEG/8KB 吊るして乾燥ちう。天気悪いし...。この後落ちたし...。

 面相筆を使ってると、指がぷるぷるしてくるのは何故なんでしょうかねぇ。胸のMacの輪郭が、どんどんどんどん太くなるぅぅぅ〜〜。

 エポキシボブ完成版(遠景)/JPEG/6KBエポキシボブ完成版(近景)/JPEG/6KB あー、もぅこれが限界。

 顔の左側は、私の指紋のために肌が荒れていたり。だから写真は右側のみ (^^; 。水性塗料は扱い易いのでイイのですが、時間の無いときにはヤめた方が良いでせう。ごふっ。

主な仕様
 概ね次のとおり。

容量 256MB
規格 USB2.0
全長 約150mm
全幅 約45mm
奥行 約50mm (コネクタ含む)
重量 約160g (やっぱりエポキシは重いなー)

謝辞
 キャラの使用を御快諾下さいまして、ありがとうございました。>maruan様
 裏側にはグッズのお約束(?)、(C)表記もしてあります。

 ボブのcopyright表記/JPEG/5KB 針でちまちま彫りました。


おわりに
 次はどーしよー?


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