続、Encore ZIF G4 も ClockUp
2002.04.21 初出
2002.04.28 更新


はじめに
 毎回云うのもナンですが、改造は自己責任でお願いします。お願いです。この頁の記述に間違いがあっても私は知りません。と云いますか、あったら教えて下さい。お願いです。

前回までのお話し
 Encore G4/400を抵抗移動で450MHz化の話しはこちら

おわらない
 野望(?)が復活(?)しました。Sonnet製 Encore G4/400のPLL_CFGを自前で設定出来るようにしてしまおう!って話しです。
 ZIFソケットに出ているPLL_CFGがEncoreの基板に出ていれば、それを流用してMacの母基板側でPLL_CFGを設定出来るんですけどね。残念ながらEncoreには繋がっていないようです。仕方がないので自前でヤってしまいましょう。

PLL_CFGを探れ!
 回路を追いかけてみました。先ずは画像を御覧下さい。

基板裏面のispLSI2032VEの辺り

基板表面のRAM辺り
 ispLSI2032VE(「EG4A」のシールが貼付してあるチップ)の出力は、プルアップ/ダウン抵抗群を経てPowerPC G4へと向います。画像の抵抗群中の赤枠で示したほうがプルアップ側です。2032VEの出力が無ければ、これらの抵抗群でPLL_CFGを設定出来ますね。
 私のEncore G4/400のPLL_CFGは、[0]〜[3}が順にプルアップ,プルアップ,プルダウン,プルアップしてありました。2032VEの出力を無くせば、PLL_CFGの設定は前述のプルアップ/ダウンにより[0-3]=[1101]で『6倍』となります。2032VEにはOE(Output Enable)端子があるので、試しにその端子をGNDに落としてみました。うまくイケばCPUはFSBの6倍で動くハズ。ZIFキャリアを使用してJ700/FSB48MHzの環境で確認しましたが、結果はダメでした。OE端子は無視されているみたいです。うーん、残念。
 前置きが長くなりましたが、要するに、2032VEの出力回路の配線をカッター等で切るしかなさそうです。PLL_CFGの[0], [1], [3]は2032VEの脇に出たところをカットすれば良さそうですが、[2]の線は何処で切れば良いのやら.... (^^; 。

2002.04.28追記
配線切断
 2032VE脇の配線をカットしても良いのは[0]と[3]でした。[1]と[2]は2032VEチップの下に配線が延びているので、2032VEの端子を浮かせるか若しくは切るしかないでしょう。私は浮かせようと思っていたのですが、[1]のほうが折れちゃいました。後戻りはしない覚悟なので、まぁイイんですけど。って、それを考えると端子を4つともカッターでザクザク切ったほうが簡単確実だったやも。

[0], [3]の切断箇所

[1],[2]の切断箇所

 これで前述の抵抗群によりPLL_CFGの設定が出来るようになりました。

お決まり(?)のDIPスイッチ
 抵抗群をすべてプルアップ側にして、そしてDIPスイッチでGNDに落とす構成です。回路図は省略して画像のみ紹介。

DIPスイッチと[1]

[0], [2], [3]

 もぅ基板がけっこーボロボロかも (^^; 。
 Yosemiteで動作確認をしてみたところ、500MHzで問題無く動きました。GaugeProの結果(7KB/PNG)。550MHzでは起動音のみでした。

覚え書き
 G3/G4 の PLL_CFG
PLL_CFG[0-3] 倍率
1000 x3
1110 x3.5
1010 x4
0111 x4.5
1011 x5
1001 x5.5
1101 x6
0101 x6.5
0010 x7
0001 x7.5
1100 x8
0000 x9(G4のみ)
0110 x10(一部のG3のみ)

おわりのおわり
 今回改造したEncore G4の基板のRev.は (C)1999 G3G3T-REV-C です。
 っとそれから、日本でのEncoreの名称が変更されてCrescendoになってます(Sonnetの製品紹介頁の日本語/英語)。「あんこ〜る」と読んでもらえなかった........とか?



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