メルコ製G4カードのCacheをClockUp
2000.09.04初出

はじめに
 一応「お約束」なので初めに述べておきますが、改造は自己責任でお願いします。不具合が起きたら、おとなしく独りで泣きましょう。

メルコ製G4カード
 安いですねメルコ製。とゆーわけで私も入手しました BUFFALO HG4-PM350LC。スペックとしましては、
  ・CPU:MPC7400(G4)/350MHz/FSB46.6MHz
  ・Cache:512KB/175MHz
となってます。改造大好き人間(笑)としましては、ここはひとつ、いぢってみたいもの。カード上にはDipSwitchがあるので、ここをナニかすればナニかなるでしょう(^^;。でもハードをいぢるのは後。先ずはソフトウェアで出来るCacheのClockUpといきましょう。目指すは 1:1.5 の233MHz化。

動かないゾ!
 だらだら書くと長い話しになりますんで適当に端折ります(^^;。PowerLogixのG3/G4 Cache Profiler 1.3 や G4Strip(J)v1.1.2 を試してみたのですが、まるっきりダメ。うまく動きません。結論、メルコ製は特殊なんだな。あきらめよう(^^;。

光明
 そんなときにメルコから HG4Utility Ver1.31 がリリースされました。それにはCacheのClock比が異なる3つの機能拡張が同梱されているぢゃありませんか。私には聞こえましたよ、「解析してくれ」という声が。<オイオイ

解析
 実際の解析には HexEdit というフリーウェアを使用したのですが、問題の箇所はリソースフォークにあるので ResEdit を使って説明します。
 3つある「HG4機能拡張」を ResEdit で開き、'HEXA' リソースの ID129 を開きます。異なる箇所を赤で示してみました。

 HEXA 1:2 1:2 のもの

 HEXA 1:2.5 1:2.5 のもの

 HEXA 1:3 1:3 のもの

 次に Motorola がwebで配付している MPC7400 RISC Microprocessor User's Manual のPDFで、L2 Cache Control Register 設定の項を見ます。Clock比は bit4-6の値で決まるようです。
 000 L2 clock and DLL disabled
 001 1
 010 1.5
 011 3.5
 100 2
 101 2.5
 110 3
 111 4
'HEXA' リソースでの異なっていた値 (9, B, D) を2進数にして比較してみましょう。
 9 = 1001 (2)
 B = 1011 (2.5)
 D = 1101 (3)
お、当りみたい(笑)。bitの位置は違いますけど、これでしょう。たぶん。1.5の設定には
 0101 = 5
にすればイケるハズ。

  1:1.5(推定)

 このように書き換えた「HG4機能拡張」を機能拡張フォルダに入れて再起動。ジャ〜ン!無事に動いたっスぅv(^_^)v。

測定
 Gauge PRO の結果。
 

 CacheMark の結果はこちら

 System Info の結果。(MacOS8.6/DiskCache 128K/AppleTalk 切/仮想メモリ切)
 G3のデータは SystemInfo に付属のものです。

 SystemInfo CPU
 
 SystemInfo memoryblock
 メモリブロック転送では差がつきますが、全体としては大差ないですね。

総評
 とまぁこんな具合に当てずっぽうな改造ですが、一ヵ月以上経過して不具合等はありません。体感上の劇的な改善もありません(爆)。512KBだから意味無いのかも。

さいごに
 やはり次はハードウェアか?(笑)

2001.01.10追記
 とゆーわけで、もっと簡単なDIPスイッチをいぢってPLL_CFGを変えようってな改造につづく


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