メルコ製G4カードのCacheをClockUp
2000.09.04初出
▼はじめに
一応「お約束」なので初めに述べておきますが、改造は自己責任でお願いします。不具合が起きたら、おとなしく独りで泣きましょう。
▼メルコ製G4カード
安いですねメルコ製。とゆーわけで私も入手しました BUFFALO HG4-PM350LC。スペックとしましては、
・CPU:MPC7400(G4)/350MHz/FSB46.6MHz
・Cache:512KB/175MHz
となってます。改造大好き人間(笑)としましては、ここはひとつ、いぢってみたいもの。カード上にはDipSwitchがあるので、ここをナニかすればナニかなるでしょう(^^;。でもハードをいぢるのは後。先ずはソフトウェアで出来るCacheのClockUpといきましょう。目指すは 1:1.5 の233MHz化。
▼動かないゾ!
だらだら書くと長い話しになりますんで適当に端折ります(^^;。PowerLogixのG3/G4 Cache Profiler 1.3 や G4Strip(J)v1.1.2 を試してみたのですが、まるっきりダメ。うまく動きません。結論、メルコ製は特殊なんだな。あきらめよう(^^;。
▼光明
そんなときにメルコから HG4Utility Ver1.31 がリリースされました。それにはCacheのClock比が異なる3つの機能拡張が同梱されているぢゃありませんか。私には聞こえましたよ、「解析してくれ」という声が。<オイオイ
▼解析
実際の解析には HexEdit というフリーウェアを使用したのですが、問題の箇所はリソースフォークにあるので ResEdit を使って説明します。
3つある「HG4機能拡張」を ResEdit で開き、'HEXA' リソースの ID129 を開きます。異なる箇所を赤で示してみました。
1:2 のもの
1:2.5 のもの
1:3 のもの
次に Motorola がwebで配付している MPC7400 RISC Microprocessor User's Manual のPDFで、L2 Cache Control Register 設定の項を見ます。Clock比は bit4-6の値で決まるようです。
000 L2 clock and DLL disabled
001 1
010 1.5
011 3.5
100 2
101 2.5
110 3
111 4
'HEXA' リソースでの異なっていた値 (9, B, D) を2進数にして比較してみましょう。
9 = 1001 (2)
B = 1011 (2.5)
D = 1101 (3)
お、当りみたい(笑)。bitの位置は違いますけど、これでしょう。たぶん。1.5の設定には
0101 = 5
にすればイケるハズ。
1:1.5(推定)
このように書き換えた「HG4機能拡張」を機能拡張フォルダに入れて再起動。ジャ〜ン!無事に動いたっスぅv(^_^)v。
▼測定
Gauge PRO の結果。
CacheMark の結果はこちら。
System Info の結果。(MacOS8.6/DiskCache 128K/AppleTalk 切/仮想メモリ切)
G3のデータは SystemInfo に付属のものです。
メモリブロック転送では差がつきますが、全体としては大差ないですね。
▼総評
とまぁこんな具合に当てずっぽうな改造ですが、一ヵ月以上経過して不具合等はありません。体感上の劇的な改善もありません(爆)。512KBだから意味無いのかも。
▼さいごに
やはり次はハードウェアか?(笑)
2001.01.10追記
とゆーわけで、もっと簡単なDIPスイッチをいぢってPLL_CFGを変えようってな改造につづく。