MADMAX(ZIFキャリア)も手を加えよー
2002.04.13初出

はじめに
 改造は自己責任でお願いします。とりあえずこの頁は、『こんなことしたぞ』っていう私個人用の覚え書きってことで。間違いがあっても責任持ちません。

あらすじ
 先日、ジャンク扱いのZIFキャリアカードを入手しました(カードだけ)。S/Nのシールから判断するに、センチュリー(あえて秋○館とは書かず)のMADMAXのようです。PowerLeap PL-G3と同じ代物ですね(微妙に違うけど)。FSBやらBusClockIDやらPLL_CFGやらの設定をDIPスイッチで変更出来る、とっても素敵なカードです。で、FSBを変えようとしたら、あれれ?、うまく変わらんぞ! んぢゃぁいつものように、ヤってみますか....

FSBを変更する
 このZIFキャリアカードは、8MHzの水晶を元にして16〜50MHzの範囲でFSBを変えられます。使用するDIPはSW1の3〜6番。Clockを生成するIC「ICS501」のスペック(PDF直)と見比べると次のようになります。

ICS501 DIP(SW1) FSB
(MHz)
S0 S1 倍率 3 4 5 6
M M x2 off off off off 16
M 1 x3 off off on off 24
1 M x3.125 on off off off 25
0 0 x4 off on off on 32
1 0 x5 on off off on 40
M 0 x5.3125 off off off on 42.5
0 1 x6 off on on off 48
0 M x6.25 off on off off 50
1 1 x8 on off on off 64
0 = connect directly to ground.
1 = connect directly to VDD.
M = leave unconnected (floating).

FSBの数字のイイところ、無いぢゃん(^^; 。で、設定しようとしたらうまく動かないんですわ。カードの回路を追いかけてみたら次のようになってました。

MADMAXのFSB生成回路図
上図の点線部分がありません(^^;;。なのでジャンパー線をつけてみました。

ジャンパー線
これで設定出来るようになりました。水晶も替えられるようにしないとあんまり意味無いですなぁ。

BusClockIDを変更する
 はじめに述べたとおり、BusClockIDもDIPで設定出来るようになってます。ID0〜2が順に、DIPのSW1の2番、1番、SW2の6番に割り当てられています。下図参照。

MADMAXのBusClockIDの回路図
何故かID0とID2は0Ω抵抗でGNDに落ちているんですよ。ですからそのままでは、DIPで変更出来るのはID1のみです。R63の抵抗を外せばID2も変更出来るようになります。ID0はやっぱり意味が解らないのでとりあえず無視。って、私はR31も取っちゃいましたけど。
BusClock
ID1 (SW1_1) ID2 (SW2_6)
備考
-33MHz
on
off
 
34-40MHz
on
on
 
41-44MHz
off
on
初期値
45-50MHz
off
off
 

 変更出来るようにしてみましたけど、結局、常用可能な速さを求めると初期値のままだったり(^^; 。

PLL_CFGを変更する
 このカードに載せたZIFはSonnet EncoreG4/400なので、カード上のDIPの設定(SW2の1〜4番)は意味を持ちません。ですから試してません。
 ちなみにEncoreG4/400は、FSBが50MHzでもちゃぁんと400MHzで動くんですね。すごいすごーい。さらにちなみに以前ヤった450MHz改造の状態にすると、ちゃぁんと450MHzで動きます。すごいすごーい。



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